ドット絵を描くのに適したソフト

 
今までドット絵なんて全然描いたことがない人が
最初に詰まるのは、やっぱお絵かきツールの選択かな。
 
 
  windowsに付いてるペイントじゃダメ?
 
それは、フルカラー専用だから。
まあ、最近のツクール(200x系&ツクールXP)とかアイコン素材なら
パレットを統一する必要がないから、
フルカラーで描いて最後に減色って手が使えなくもないけど。

でも、せっかくのドット絵なんだから、256色パレットが管理できる機能は
欲しいところだね。
 
 
  ペイントにもパレットはあるよ。
 
あるっちゃあ、あるね。
でもあれは、作った色を登録しておくパレット。
256色用のパレット管理ってのは、ちょっと意味合いが違ってて、
画像の中に保持してる色情報を読み書きできる機能ってことなの。
 
 
  うーん……。
なんだか、よくわからないんだけど。
 
フルカラー画像は、パソコンで表現できる全部の色を自由に使えるけど、
256色画像では、「この画像内ではこの色しか使いません」っていうのを
あらかじめ決めておくの。
その選ばれた256色が、画像のパレットってわけ。
 
 
  どうして、わざわざそんな事を?
 
ひらたくいえば、画像サイズ節約のため。
フルカラー16777216色の色情報が256色になれば、
パレットのサイズは1/60160になるっしょ?
まあ、色情報の管理方法が変わったりするから、
実際は単純計算できないんだけどね。

画像のサイズが減れば、読み込み速度も上がって
快適にゲームができるというわけですよ。
アンダスタン?
 
 
  なんでそこだけ英語……?

本題と関係ないんだけど、
256色って、なんでそんな半端な数字なんだろ?
 
あたしのせいじゃねえっつの。  
 
  わかってるって。
 
それは、コンピューターが2進数で動いてるから。
2のn乗はコンピューターと相性のいい数字というわけですね。
ちなみに256は2の8乗。ビット数だと8bitで1バイト。
まあなんてキリがいいんでしょう。
キリのいいところで、今回はおしまい。

次回予告!『レオニス散る』!
南海の孤島で、君は、真実の愛を見る――。
 
 
  散らないよ!
って、そうじゃなくて!

全然ソフトの説明してないよ!
 
チッ、覚えてたか。  
 
  そりゃあ覚えてるよ。
 
まあ、とりあえず256色パレット管理の機能は必須っていう方向で。
ほかに必要なのは、拡大機能ぐらい。
原寸で一ドットを正確に打てる神業を持ってる人なら、なくても可。
 
 
  いないと思うよ。
 
いないだろうね。

とりあえず、無いと話にならない機能はこの二つだね。
ま、拡大機能がないソフトのほうがめずらしいから、
実質「256色に対応してるか」が決め手になるね。
 
 
  でも、どれでも同じってことはないでしょ?
 
そりゃそうだ。
あと、欲しい機能としては、右クリックでスポイトあたりかな。

スポイトは、フルカラーCGだとあんまり使うことのない機能だけど、
ドット絵では「この点をもうちょっと横にずらしたいなー」って時とかに
頻繁に使うことになるよ。
だから、スポイトツールを選択して使うタイプは、かなりめんどくさい。
 
 
  機能を並べられても、どうやって探していいかわからないよ。
 
vectorあたりで検索して、肌に合うものを絞り込むよろし。

個人的なおすすめは、『EDGE』と『D-Pixed』。
どっちも、フリーソフトなのにかなりの高機能。
レイヤが使えたり、アニメーションチェックができるのが、すごく便利。

市販ソフトだと、「ドット絵用」ってのは、めったにないね。
キャラクターツクールぐらいじゃないかな。
 
 
  ふと思ったんだけど、最初からおすすめソフトの紹介に絞っとけば
こんなに長々と話す必要なかったんじゃないかな?
 
いいじゃん、べつに。  


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