下絵を読み込んだら、拡大表示しながら、主線をなぞっていこう。 レイヤが使えるソフトなら、新しいレイヤでGO。 |
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普通になぞるだけでいい? | ||||
普通に。ただし1ドットの線で。 | ||||
これでいいかな? |
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……フッ。 | ||||
なんで冷笑!? | ||||
ンー、1ドットニハ見エナイナァ | ||||
なんでカタコト!? | ||||
まあそれは冗談として、なぞる段階ではこんなもんでいいよ。 | ||||
いいんだ。 ……僕、笑われ損? |
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じゃあ細線化してみよう。 さっきのだと、斜めに繋がる線が、2ドットぶんの太さになってるの。 1ドットってのは、こういう線ね。 |
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最初から、そう言ってくれればいいのに。 | ||||
ガーッと引いてポチポチ直すほうが楽だよ。 いきなり1ドットの線を打つのは、けっこうめんどくさい。 |
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描き直すんじゃなくて、この線の太いところを消していけばいいんだね。 | ||||
そういうこと。 あ、細線化したら、もう下絵は消しといてね。邪魔だから。 |
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できたよ。こんな感じ? |
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うん、いい感じ。 さて、今までずっと拡大して見てたから、 ここらでちょっと原寸サイズに戻してみようか。 |
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いやー、いい感じのガタガタっぷりだね。 |
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・・・・・・ | ||||
下絵をなぞっただけで、美しい線が描けると思うたか、 この、うつけ者。 これを今から修正するの。 拡大して作業してると、ゆがみに気付きにくいものだから、 こまめに原寸に戻してチェックしながら、ポチポチとね。 |
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ゆがみすぎて、どう直していいのかわかんないんたけど。 | ||||
気になるところから直していけばいいんだよ。 『なんかここが出っ張ってる』って感じたら、そこを削るの。 違和感を感じるってことは、綺麗な線がイメージできてるってことだから。 |
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うーん…… | ||||
ほら、女体を描く時とか、こだわるっしょ。 『この乳のラインは違う!もっとふっくらと!』とか。 |
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こだわらないよ、そんなの…… | ||||
貴様、それでも日本男児か! | ||||
日本関係ないし! | ||||
下絵を描いたときのこだわりを思い返してみよう。 『この羽根のラインは違う!』とか、『もっと生足っぽく!』とか。 こんな感じで、気になるところを修正していってね。 なーに、根気よくポチポチやってりゃ、そのうちそれっぽくなるって。 |
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そんなに上手くいくかなぁ…… | ||||
んじゃ、ちょっと段階的にやってみようか。 この頭のでっぱりが、気になったとする。 ていうか、気になる。気になれ。 |
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命令口調で言われても。 | ||||
とりあえず、まず削ってみる。 そしたら、なんか平べったくなっちゃったから、 「丸く〜 もっと丸く〜」ってイメージしながら 丸っこくないところをどんどん修正していくの。 ほら、丸くなった。 |
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早っ。 それにしても、ちょっと点を移動させただけで けっこう形が変わるもんなんだね。 |
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全体サイズに対しての、1ドットの幅が大きいからね。 だからって、思い通りの線を引くのが不可能ってわけじゃないよ。 線が太いぶん、形の判定がアバウトになるから。 たぶん、あんまり絵を描き慣れてない人のほうが こういう描き方に向いてるんじゃないかな。 下書きが鉛筆線だらけになっちゃって、 ペン入れすると、とたんに線がショボく見える人。 |
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修正ばっかりしてるってこと? | ||||
それもあるけど、要するに、うまく形が取れない人ね。 イメージはあるんだけど、形の認識が甘くて紙に起こせない。 線がいっぱいの下絵だと、脳が自動的にきれいな線を拾って 上手く見えるってのは、有名な話だね。 線が太いと、線がいっぱいあるのと同じように、形があいまいになる。 乱暴な言い方をすると、どうしても形が取れないときは、 線を潰してアバウトにするのもアリってこと。 |
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わざわざ潰さなくても、1ドットが太くて線が潰れるのは しょうがないことだと思うけど。 |
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じゃあ次は、潰れた線の話でもしようか。 まずは、害のないくっつき方。 あごの線を修正したら、顔の下が真っ黒になった。 でもコレは、影に見えなくもない。影に見える。影だ。 むしろ影にしたんだコノヤロー! みたいな感じ。 こういう線は、修正しないほうが味になる。 |
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最初に、1ドットで線を引くって言わなかった? | ||||
それは、下絵をなぞるときの話。 最初の下書きで線を潰しちゃダメっしょ。形、わかんないじゃん。 |
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じゃあ、修正では好きにしていいってことなんだ。 | ||||
見栄えがよければね。 じゃあ、次は悪いくっつき方の話。 この絵では、青い線で描いた、縦3ドットぶんが目のはず。 でも、右側の目が髪の毛とくっついちゃって、上に長く見えるよね。 |
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下に1ドット長いようにも見えるよ。 | ||||
それが認識力の恐ろしいところ。 位置はあってるはずなのに、歪んで見えちゃうの。 |
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なんか、ややこしいね。 | ||||
でも、解決方法は簡単。 くっついてるのが原因なんだから、離してやればいいの。 |
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……なんか、単純すぎて、 『それって使えるの?』って思うんだけど。 |
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いろんなテを知っとくのは、悪いことじゃないっしょ。 次のダメくっつき。 真ん中の前髪の先っちょなんだけど、 なんか毛先が黒く見えない? |
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言われてみれば。 | ||||
離して修正しようとすると、毛先のシャープさがなくなっちゃう。 こんなときは、思い切って形を変えてみたり。 3ピクセル幅あれば、くっついたりしないからね。 |
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そんなに思い切って、うまくいくものなのかな。 | ||||
不安なときは、バックアップを取っといて 思いっきり大胆に修正してみよう。 美しい線は、必ずどこかに存在するから。 |
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収集がつかなくなっても、元通りに出来るんなら、 いろいろやってみる気になる……かな。 |
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さて、こんなもんかな。 あとは実際にいろいろ動かしてみることだね。 ちなみに、このクリンナップが一番重要な作業だから、 納得いくまでやってね。 |
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とりあえず、やってみるよ。 ……うーん……この点をこっちに持ってきて…… |
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クリンナップ・クリンミセス! | ||||
集中できないよ! | ||||