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館の中に足を踏み入れると、どこからともなく流れてきた冷たい空気が頬を撫でたように感じられた。
静寂と暗闇。窓から差し込む月明かりが、室内の影を一層濃く見せている。

「――何者だ」
奥の暗がりから、唸るような声が響く。


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