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鶏を追ったが、見失ってしまった。
闇に紛れるのに適しているとは思えない白い体はもうどこにも見当たらず、けたたましかった鳴き声も今は聞こえない。

ふたたび静寂が支配する庭園に取り残されたきみは、次の行き先を決めなければならない。意識が思考に傾いた、そのときだった。

背中にドスリと衝撃が走った。

鶏のくちばしが、きみの心臓を貫いていた。


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